空調ダクトに発生した結露の影響は?結露対策や注意点についても解説
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空調ダクトの表面には、結露が発生する場合があります。この結露を放置すると室内の環境に悪影響を及ぼす可能性があるため、きちんと対策することが重要です。
本記事では、ダクトの表面に結露が発生するメカニズムから、結露が及ぼす影響、結露を防ぐ方法などについて分かりやすく解説していきます。
目次
空調ダクトに結露が発生するメカニズム
空調ダクトは、ビルや商業施設などの多くの建物に設置される設備です。冷暖房から出た空気を室内に送ることで室内の温度や湿度をコントロールする役割を持っています。
空調ダクトを正常に機能させることは快適な室内空間をつくるうえで重要であるため、気を付けたいトラブルのひとつとして挙げられるのが「結露」の発生です。結露は、空調ダクトを通る空気と室外の温度との差が大きくなることで発生しやすくなります。
結露が発生するメカニズムは、空気の温度による飽和水蒸気量(※)の違いによります。温かい空気は水蒸気を多く含むことができますが、冷たい空気は少ししか水蒸気を含むことができません。
エアコンやヒーターなどで温められた空気が、ダクトの冷たい部分に触れて飽和水蒸気量が下がると、抱えきれなくなった水蒸気は液体になり、結露という形でダクトの表面に現れます。
(※)1m3あたりの空気に含まれる水蒸気の最大量
空調ダクトが結露することによる影響
ダクトの表面に結露として現れた水滴を放置していると、以下のような悪影響を及ぼします。
- カビが発生する
- ダニが繁殖する
カビが発生する
結露を放置すると天井などに水滴が染み込み、室内にカビが発生する原因となります。カビの胞子を吸い込むことによって、アレルギー性の皮膚炎や鼻炎などを発症するおそれがあります。
ダニが繁殖する
結露を放置することによって発生したカビは、ダニを繁殖させる要因にもなります。ダニの死骸やフンは、カビの胞子と同様に、吸い込むことで人体にさまざまな悪影響を及ぼすため、注意が必要です。
空調ダクトの結露を防ぐには「保温」が重要
空調ダクトの結露を防ぐ方法としては、ダクトを保温することが重要です。保温ダクトは、結露対策だけでなく冷暖房効率を上げ、光熱費などを抑える役割もあります。
ダクトを保温する必要性や保温ダクトのメリット、保温材の種類などについて、詳しくは以下の記事で解説しています。
ダクトを保温する必要性は?保温によるメリットや保温材の種類を紹介
空調ダクトの結露対策の注意点
空調ダクトの結露対策として保温を施す際の注意点は、以下の2つです。
- 断熱性を確保する
- 気密性を高める
断熱性を確保する
ダクトを保温する際には、熱を逃がさないような対策が必要です。断熱性の効果は、保温材によって確保できます。保温材にはいくつかの種類があるため、ダクトの形状や建物の性質に合った保温材を選びましょう。
気密性を高める
保温材をダクトに取り付ける際には、熱を逃さないように気密性を高めましょう。ダクトと保温材に隙間ができていたり、取り付けが緩かったりすると、空気が入り込み熱が逃げてしまい結露が発生してしまいます。
まとめ|ダクト工事なら岩元空調へお任せください
空調ダクトを流れる空気の温度が室外の温度と比較して差が大きい場合には、ダクトの表面に結露が発生しやすくなります。ダクトの表面に発生した結露は、建物自体にさまざまな影響を及ぼすため、適切に結露を防ぐ対策を講じましょう。
岩元空調では、ダクト設計から製造、施工まで自社で対応可能です。空調ダクトや厨房ダクトを始めとしたさまざまな施工に加え、病院や工場などでの施工も行います。施工後のアフターサービスにも力を入れているので、初めてダクト工事を検討している場合にも安心してご相談ください。