自然換気にはどのような種類がある?機械換気との違いやメリットを紹介
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自然換気は、風圧や空気の流れを利用して室内を換気する方法です。換気方法には、自然換気のほかに機械を使って換気する機械換気があります。
本記事では、自然換気と機械換気の違いから自然換気のメリットや種類、効率的に自然換気をするポイントについて解説します。
目次
自然換気とは
そもそも換気とは、新鮮な空気を外から取り入れ、室内を快適に保つことです。換気には、「自然換気」と「機械換気」の2つの方法があります。
自然換気では、機械動力を使わずに風圧や空気の流れを利用して室内を換気します。例えば建物の吹き抜けや窓など、室内の構造を利用したさまざまな方法によって、自然換気は行われるのです。
機械換気との違い
もうひとつの換気方法である機械換気では、外気を取り入れる送風機と室内の空気を排出する排風機といった換気設備を使用して換気を行います。機械を使うかどうかが、自然換気と機械換気の大きな違いとなります。
機械を使用するため電気代はかかるものの、天候などの外的要因にかかわらず換気ができ、室内の温度や湿度も調整が可能です。機械換気を使用する換気システムには、第1種換気、第2種換気、第3種換気の3つがあります。自然換気のみを使用する換気システムは、第4種換気となります。
自然換気のメリット
自然換気のメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- 電気代がかからない
- イニシャルコストが抑えられる
電気代がかからない
自然換気では機械を使用しないため、省エネで換気ができます。また、機械を使用しないので騒音も少ないこともメリットとなります。
イニシャルコストが抑えられる
自然換気の場合、機械換気のように機械を設置する必要はないため、機械設置にかかるコストを抑えられることもメリットのひとつです。
自然換気の種類
自然換気は、次の2つに分類できます。
- 風力換気
- 温度差換気
風力換気
風力換気は、建物に風が当たることによって発生する風圧差を利用して、室内を換気する自然換気の一種です。空気は風圧の高い方から低い方へ流れる性質があり、この性質を利用して室内の空気を入れ換えます。
換気量は、風速が速ければ速いほど増加します。より効率的に風力換気を行うためには、建物の構造や住んでいる地域の気候の特徴を把握した上で、施工計画を立てることが大切です。
温度差換気
温度差換気は、温度差による空気の密度の違いを利用した換気方法です。冷房の使用によって室内の気温が室外の気温よりも低くなる夏場は、外気が上部から室内へ流入し、室内の空気が下部から室外へ排出されます。
一方で、暖房の使用によって室内の気温が室外の気温より高い冬場は、外気が下のほうから室内へ流入し、室内の空気が上部から室外へ排出されます。室内外の温度差が大きければ大きいほど、換気量が増すのが特徴です。
高層ビルや学校などの大規模な建物は、冬場の冷たい空気が玄関や床下から入り、温かい空気が建物の上階に流れる構造になっています。建物の階段や吹き抜けなどを利用すれば、動力を使わず効果的に建物全体を換気できる仕組みです。
自然換気を効率化させるポイント
自然換気を効率化させるポイントは、次のとおりです。
- 風があるときに風下側の上部の窓を開ける
- 風がないときに全ての窓を開ける
風があるときに風下側の上部の窓を開ける
風力換気の場合、風が吹いていく側の上部の窓を開くと、室内の温度の層を乱すことなく熱溜まりを排気し、効率良く換気できます。
風がないときに全ての窓を開ける
温度差換気の場合、風がないときに全ての窓を開くと、空気の温度差を利用して温度の層を乱さずに効率良く換気できます。
まとめ|ダクト工事なら岩元空調へお任せください
建物の構造や用途に応じて自然換気を選択することで、空調負荷を解消して電気代を抑えることも可能です。構造や室内の用途を把握して、最適な換気方法を導入しましょう。
換気システムに関する施工を検討している際には、各種空調・ダクト工事の岩元空調にご相談ください。