コラム

空調ダクトの騒音を軽減する「ANC(アクティブノイズコントロール)消音装置」とは

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ダクトの騒音対策はされていますか?

ダクトは振動以外にも、設計ミス、経年劣化、内部に障害物が入ってしまう、しっかりとした防音対策がなされていないなどの原因により騒音を発することがあります。もちろんそうした騒音によって周囲に迷惑がかからないように適所の消音装置が設置されますが、一口に消音装置といってもその種類はさまざまです。今回はそのなかでも、ANC(アクティブノイズコントロール)消音装置についてご紹介します。

そもそも消音装置とはどういったものなのか?

ダクトの騒音を消す消音装置は、一般的にはダクト内部に吸音性があるグラスウールなどを充填することで消音効果を発揮させるマフラー型。そしてダクト断面を分割させることで、吸音面積を増加させたうえでグラスウールなどを充填するスプリッタ型などがあります。

これらのタイプはどちらも騒音の吸音性能を持つ素材に吸収させることで消音を実現します。しかし今今回ご紹介するANC消音装置は、これらのタイプとはまったく違った方法で消音を実現するものです。

アクティブノイズコントロールとは?

吸音によって騒音を消す方法を使わない方法とはどういったものなのでしょう。実はアクティブノイズコントロールとは、騒音に対して騒音をぶつけることで騒音を低減させる消音方法なのです。

「音」は空気の振動によって発生します。この振動は山と谷のような振幅を持っていて、逆位相の騒音をぶつけるということは、ダクトの振動が山の時は谷、谷の時は山の振動をぶつけるということです。

アクティブノイズコントロールのメリット

アクティブノイズコントロールを使って消音をするメリットは、マフラー型やスプリッタ型に比べ、大きなスペースを必要としない点です。ダクト内の騒音は中・低周波が中心です。アクティブノイズコントロールはこの中・低周波の消音に高い効果を発揮します。

しかしマフラー型やスプリッタ型でこの中・低周波の消音を実現するには、大きなスペースを必要とします。つまりアクティブノイズコントロールのほうが省スペースで消音を実現できるため、小さなビルや建物でも高い消音効果を得ることが可能です。

ただしアクティブノイズコントロールは高周波の消音は得意としていません。また騒音を発生させるための電力が必要となることから、設計の段階で電力の確保ができるようにする必要があります。

従来の消音装置と組み合わせることで大きな消音効果を発揮

アクティブノイズコントロールはメリット、デメリットがあります。もちろんそれは従来の消音装置であっても変わりませんので、より大きな消音効果を得たい場合は、双方を組み合わせて使うことをおすすめします。

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