ダクトとは?種類や形状、材料、部品などを徹底解説
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ダクトとは、空調システムや換気システムに欠かせない重要な管状の設備です。ダクトを設置することで、快適な室内環境の実現につながります。
本記事ではダクトの基本情報として、ダクトの役割や使用例から、ダクトの種類や形状、材料、部品について分かりやすく説明します。
目次
ダクトとはどのようなもの?
ダクトは、冷暖房などの空調システムから送られる空気をダクトを通じて室内に送ったり、室内の空気を室外の新鮮な空気と入れ替えたりするための管です。ダクトを通じて適切な温度・湿度を維持したり、室内の空気の流れを均一にさせたりすることで、快適な室内環境を整える役割を持ちます。
ダクトにはどのような種類がある?
ダクトは用途や形状によって、さまざまな種類が存在します。ここでは、ダクトの種類とそれぞれのダクトの違いについて紹介します。
ダクトの種類
主なダクトの種類には次のようなものがあります。
- 空調ダクト
- 給気ダクト
- 排気・換気ダクト
- 排煙ダクト
- 厨房ダクト
- 産業ダクト
- 集塵ダクト
それぞれのダクトについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ダクトにはどんな種類がある?使用環境や用途によって適切なダクトを設置しよう
空調ダクトと排気・換気ダクトの違いとは
空調ダクトは室内の温度や湿度を調整するものである一方で、排気・換気ダクトは室内の汚れた空気を室外の空気と入れ替えるものであるという違いがあります。
給気ダクトと排気・換気ダクトの違いとは
給気ダクトと排気・換気ダクトは、どちらも快適な室内環境を維持するために重要なダクトとなりますが、2つの違いは空気の流れる方向です。
給気ダクトは室外の空気を室内へ取り込み、排気・換気ダクトは室内の空気を室外へ排出します。
ダクトの主な形状とメリット
ダクトには、主に「角ダクト」「丸ダクト」「フレキシブルダクト」という3つの形状があります。ここでは、それぞれのメリットを解説します。
以下の記事では、それぞれのダクトについてより詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
ダクトにはどんな形状がある?各形状のメリット・デメリットなどを解説
角ダクト
角ダクトは、その名のとおり角形のダクトです。角ダクトのメリットとしては、角形なので壁や天井に沿って取り付けられ、スペースを有効活用できる点が挙げられます。
ただし、角ダクトは市販されていないため、オーダーメイドで制作する必要があります。
角ダクトの接続方法については、以下の記事で解説しているのであわせてご覧ください。
角ダクトの接続方法とは?一般的なものから強度・気密性の高い工法まで紹介
丸ダクト
丸ダクトは円形のダクトで、特に円柱状のダクトのことをスパイラルダクトといいます。市販されているので簡単に入手できることがメリットです。
丸ダクトの接続方法については、以下の記事で解説しています。
丸ダクトの接続方法とは?継手やフランジを使用した手法を3つ紹介
スパイラルダクトについての詳細は、以下の記事をご覧ください。
フレキシブルダクト
フレキシブルダクトは柔軟性が高く、曲げたり伸び縮みしたりすることができるダクトです。狭いスペースへの配管でも適用しやすく、排気・換気システムの騒音や振動を吸収したり、熱膨張による配管の伸張や収縮を調整したりといったメリットがあります。
ダクトに使用される材料
ダクトには、次のようなさまざまな材料が使用されます。
- 亜鉛鉄板
- ガルバリウム鋼板
- 塩ビライニング・塩化ビニール板
- 鋼板
- グラスウールボード
- ステンレス鋼板
各材料がどのような特徴を持っているか解説します。それぞれどのような場所のダクトに使われているかについては、以下の記事で解説しているのであわせてご確認ください。
ダクトに使われる材質には何がある?設置場所や使用用途から適切な素材を選ぼう
亜鉛鉄板
亜鉛鉄板は鋼板に亜鉛メッキを塗ったもので、鉄よりも錆びにくくなっています。高温多湿の環境でなければ、耐久性に優れています。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は亜鉛とアルミニウムでメッキされたもので、腐食しづらいうえに、あらゆる気候に対して耐久性があり、塩害や酸性雨にも強い材料です。
塩ビライニング・塩化ビニール板
塩ビライニング(塩化ビニルライニング)・塩化ビニール板は、鋼板を塩化ビニール(樹脂フィルム)でコーティングした材料です。腐食しづらく、海や湖など塩化ナトリウム濃度が高い環境での耐久性に優れています。
鋼板
鋼板は板状へ圧延加工された鋼材のことで、強度や耐久性、防火性に優れています。
グラスウールボード
グラスウールボードは、断熱性・吸音性の高いグラスウールというガラス繊維の綿材料を板状にした材料です。
ステンレス鋼板
ステンレス鋼板は、鉄に10.5%以上のクロムが含まれたステンレス鋼を板状にしたもので、腐食しづらい材料です。
ダクトに関する部品
ダクトに関する部品には、次のようなものがあります。
- 継手
- ダクトテープ
- はぜ
- チャンバー
- ダクトパッキン
- 閉止板(メクラ)
継手
継手は、ダクトを接続するための部品です。継手は一般的に金属製であり、ダクトの接続点で密閉性を確保し、気密性を高める役割を果たします。
さまざまな継手の形状については、以下の記事で紹介していますのであわせてご覧ください。
継手のひとつであるダクトフランジについては、以下の記事で紹介しています。
ダクトテープ
ダクトテープは、丸ダクトの接続部に巻くのに用いられるテープです。ダクトテープの中には繊維が複数の層になって仕込まれているため、耐久性や伸縮性が高いことが特徴です。
ダクトテープについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ダクトテープはガムテープと何が違う?ダクトの補修や固定に最適な理由と使い方の注意を紹介
はぜ
ダクトを組み合わせる際に、鉄板同士をつなげる箇所に使用する折り曲げ部分のことを「はぜ」といいます。
はぜについては、以下の記事で詳しく解説しています。
チャンバー
チャンバーは、ダクトの分岐点や集合点に使用される部品です。複数のダクトを接続することで、空気の流れを調整し、一定の温度や風量を維持する役割があります。
チャンバーについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ダクトパッキン
ダクトパッキンとは、ダクトの接続部分であるダクトフランジに使用されるテープ状やゴム状の部品です。
ダクトパッキンについての詳細は、以下の記事で解説しています。
閉止板
閉止板とは、ダクトの末端を閉鎖するための鉄板で、メクラとも呼ばれます。
なぜダクトの末端を閉鎖するのに閉止板を使用するのかなどについては、以下の記事で解説しています。
まとめ|ダクト工事なら岩元空調へお任せください
今回は、ダクトの種類や形状、材料、部品などの基本情報について紹介しました。ダクトは、店舗やオフィスビル、工場などの空調システムにおいて、空気の流れを調節し、快適な室内環境を実現するために欠かせない存在です。
岩元空調ではダクトの設計・製造から施工・修理まで、一貫したダクト工事が可能です。東京都を中心に、神奈川県・埼玉県・千葉県・静岡県・山梨県など、関東近県のダクト工事に幅広く対応しております。ダクト工事に関するご相談がございましたら、お気軽に岩元空調にお問い合せください。