コラム

換気にはどんな種類がある?換気システムの必要性や選び方のポイント

お役立ち情報 ダクト工事 ポイント 換気ダクト

換気の種類には、自然による換気と機械による換気があり、これらの換気方法を活用した換気システムが複数あります。換気システムは快適な室内環境を整えるために必要不可欠ですが、どのようなポイントを意識して換気システムを選べば良いのでしょうか。

本記事では、換気システムの種類や換気の必要性、換気システムの選び方について解説します。

換気システムの種類と特徴

換気には、自然換気と機械換気の2つの方法があります。

自然換気と機械換気について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

自然換気にはどのような種類がある?機械換気との違いやメリットを紹介

自然換気と機械換気をどのように取り入れるかによって、4つの換気システムに分類できます。

  • 第1種換気システム
  • 第2種換気システム
  • 第3種換気システム
  • 第4種換気システム

それぞれの換気システムの簡単な比較は、以下のとおりです。

給気 排気 主な使用場所
第1種換気システム 機械換気 機械換気 オフィスビル、住宅
第2種換気システム 機械換気 自然換気 病院
第3種換気システム 自然換気 機械換気 飲食店、住宅
第4種換気システム 自然換気 自然換気

各換気システムの詳しい特徴について、解説します。

第1種換気システム

第1種換気システムは、給気と排気の両方で機械を利用し、強制的に給排気を行うシステムです。機械によって給気と排気を行うため、室外の環境に影響されることなく安定した換気を行えることがメリットです。第1種換気システムに熱交換器を設置すれば、室外の空気の温度を調整しながら給気することが可能です。

ただし、機械を利用するという特性上メンテナンスの回数も増え、電力も消費しやすいためコストが大きいという点に注意が必要です。

第2種換気システム

第2種換気システムは機械によって給気を行い、自然換気によって排気を行います。室内と室外の温度差を利用することで、自然換気による排気を行うことが可能です。

第2種換気システムは工場や病院などで広く利用されている換気システムで、窓を開けてもウイルスや有害物質が入りにくいというメリットがあります。

第3種換気システム

第3種換気システムは第2種換気システムと逆で、自然換気によって給気を行い、機械によって排気を行います。コストが低く、メンテナンスがしやすいところがメリットです。

ただし、第3種換気システムでは熱交換器を設置できないため、室外の空気が直接室内へ入ってきてしまいます。また、室内と室外の温度差が小さいと給気が行われにくくなることにも注意が必要です。

第4種換気システム

第4種換気システムは、空気の温度差で生じた圧力のみ吸排気を行うシステムです。低い位置に給気口を設置して空気を給気し、空気が暖かくなると上昇することを利用して、天井付近に排気口を設置して空気を排気させます。

自然換気なので電気代がかからない換気システムですが、2003年の建築基準法改正によって計画的な換気システム設置が義務付けられたため、現在このシステムはほとんど利用されません。

換気はなぜ必要?

換気が十分に行われないと、二酸化炭素や臭気、熱、湿気などにより頭痛や不快感などが引き起こされるおそれがあります。そのためにも、室内の空気を定期的に入れ替える役割を持つ換気システムは、室内で快適に過ごすために必要なのです。

換気システムの主な効果としては、以下のものが挙げられます。

  • 二酸化炭素濃度を薄める
  • 結露を防ぐ
  • 有害物質の侵入を防ぐ
  • シックハウス症候群を防ぐ

二酸化炭素濃度を薄める

換気システムは、二酸化炭素濃度を薄めるために必要です。換気が行われず密閉された空間では二酸化炭素が蓄積され、酸素不足となるおそれがあります。換気システムによって新鮮な空気を室外から取り入れ、室内の二酸化炭素濃度を低く保つことで、室内環境を整えます。

結露を防ぐ

壁や窓のカビの原因となる結露の防止にも、換気システムは役立ちます。冬などで室内外の温度差が大きくなると、結露が発生しやすくなります。換気システムでは室内の湿気を外に排出し、適切な湿度を維持することで結露を防止し、健康的な居住空間を保ってくれるのです。

有害物質の侵入を防ぐ

換気システムには、室外からの有害物質の侵入を防ぐ役割もあります。換気システムを取り入れると、外気を取り入れる前にフィルタリングを行い、外気に含まれる有害物質を除去することができます。これにより室内の空気品質を保ち、健康被害を防げるのです。

シックハウス症候群を防ぐ

換気システムによって、シックハウス症候群を防ぐことも可能です。シックハウス症候群は、建材や家具から発散される揮発性有機化合物によって引き起こされる症状です。換気システムが室内の空気を循環させることで、有害物質の濃度を低減し、健康な居住環境を提供してくれます。

換気システムの選び方

換気システムを選ぶ際には、建物の性質や目的に合わせた適切な選択が重要です。換気システムを選ぶ際のポイントをご紹介します。

  • 建物の気密性能
  • メンテナンスのしやすさ
  • 環境に合わせた選択

建物の気密性能

換気システムを選ぶ際には、建物の気密性能を考慮しましょう。気密性の高い建物では、室内の空気を十分に入れ替えられず、強力な機械換気システムが必要となるでしょう。

一方、気密性の低い建物では自然換気システムが効果的なケースもあります。

メンテナンスのしやすさ

メンテナンスを定期的に行うことによって、換気システムがもたらす効果を維持できます。機械換気システムでは、フィルターの清掃や交換、排気口の清掃などが必要なので、換気システムを選ぶ際にはメンテナンスのしやすさの確認をおすすめします。

環境に合わせた選択

換気システムを設置する目的や環境に合わせて、選択が必要です。換気システムを設置する目的としては、以下のようなものがあります。

  • キッチンやトイレの換気
  • 湿度の調整
  • 空気清浄

目的に応じた換気システムの特性や機能を確認し、建物や利用状況に最適な換気システムを選びましょう。また、建物の周囲環境や気候条件にも配慮し、適切な換気システムを選択することが重要です。

まとめ|ダクト工事なら岩元空調へお任せください

換気システムは、快適な室内環境を維持する上で重要な役割を果たします。換気システムを設置する目的や建物の環境に応じて、適切な換気システムを選択しましょう。

岩元空調では、病院や工場などの特殊環境でのダクト工事の施工にも対応しています。アフターサービスにも力を入れており、施工状態を知る担当者による迅速なサービスも好評を頂いています。快適な室内環境の実現をサポートするダクト工事は、ぜひ岩元空調にお任せください。

訪問見積もり無料 ダクト工事でお困りでしたら
お気軽にお問い合わせください。
ダクトの調査や工事で
お困りでしたらお気軽に
お問い合わせください。

無料見積フォーム

空調ダクト工事の
おすすめ記事

ダクトの取り付け費用はどれくらい?取り付け方法も解説

ダクト工事 空調・ダクト工事 費用

ダクトの取り付け費用はどれくらい?取り付け方法も解説

高速ダクトと低速ダクトは何が違う?それぞれの特徴とメリット、デメリットを解説

お役立ち情報 厨房ダクト 排気ダクト 排煙ダクト 換気ダクト 空調ダクト 給気ダクト

高速ダクトと低速ダクトは何が違う?それぞれの特徴とメリット、デメリットを解説

一種換気はダクトレス式がおすすめ?メリットや効率的な換気方法とは

お役立ち情報 ダクト工事 ポイント 換気ダクト

一種換気はダクトレス式がおすすめ?メリットや効率的な換気方法とは

もっと見る

トップに戻る