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オフィス環境を快適にする空調方法|各種ダクト工事を行う岩元空調

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前回のダクト工事コラムでは、オフィス空間を快適にする「タスク・アンビエント空調」についてご説明しました。それに引き続き、今回は第2段として「ペリメータレス空調」についてご紹介します。

 

ペリメータレス空調とは?

「ペリメータレス空調」は、排気や換気といった空気の流れを利用して混合損失(ミキシングロス)を解消し、空調負荷を軽減する方法です。オフィス空間は、熱負荷(一定の温度や湿度を保つとき必要とする熱量のこと)の性質の違いから、「ペリメーターゾーン」と「インテリアゾーン」に分類されます。

 

ペリメーターゾーンは、外的要因の影響を受けやすい窓や外壁に近いエリアのこと、インテリアゾーンは外気温や直射日光などの影響を受けにくいより内側のエリアのことです。冬の間、ペリメーターゾーンでは常に暖房を使用するケースが一般的ですが、インテリアゾーンでは照明やOA機器から発生する熱で温度が上昇するため、冬でも冷房を使用することがあります。

 

同じ空間に冷暖房が混在する場合、ペリメーターゾーンの暖房がインテリアゾーンの冷房負荷を高めるため混合損失が発生します。混合損失があると、インテリアゾーンの冷房効率が悪くなったり、空調設備に余計な負荷がかかったり、電気代が増えたりすることも……。こういったケースでペリメータレス空調を活用すれば、混合損失を抑えながらペリメーターゾーンの温度をインテリアゾーンの温度に近づけることが可能です。

 

ペリメータレス空調の例

ペリメータレス空調には、「エアフローウィンドウ方式」と「エアバリア方式」があります。窓ガラスや室内構造を事前に確認し、最適な空調方法を選択しましょう。

 

エアフローウィンドウ

「エアフローウィンドウ」は二重ガラスの間にブラインドを内蔵した構造になっており、下部から室内の空気を取り入れ、ガラスの間を通して上部から排気するシステムです。夏期は熱を排出できるので冷房負荷が軽減でき、冬は窓面の温度低下を防止できるので結露を抑えられます。窓ガラスの構造を業者に確認し、設置可能かどうか事前に相談することをお勧めします。

 

エアバリア

「エアバリア」は、1枚ガラスとブラインドの間に空気の流れをつくり、窓下部から上部へと空気を排出する方法です。下部にファンユニットなどを置くことでより確実に空気の流れを確保できます。窓ガラスの断熱性を高め、夏の直射日光による温度上昇を抑えることも可能。設置費用もエアフローウィンドウに比べて高くなく、取り付けやメンテナンスも簡単。比較的ガラス構造を問わずに使用できるのも特徴です。

 

オフィス環境の快適化と省エネ

オフィスは空調を使用する時間が長く、ランニングコストが常に発生してしまいます。電気代をカットするためにも、スタッフの快適な職場環境を実現するためにも、空調設備を見直してみましょう。本コラムでは、今後もオフィス空間を快適にするための空調方法をご紹介していきます。

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