マルチユニット方式
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空調設備はオフィス空間やビルの構造によって設置できるものとできないものがあり、室内の温度・湿度を効率的に調整するには、それぞれの建物や室内に最適な空調方法を選択する必要があります。今回のコラムでは、各種ダクト・空調の工事を行う岩元空調が、オフィス空間を快適な環境にする「マルチユニット方式」をご紹介します。
マルチユニット方式とは?
マルチユニット方式とは、「ビル用マルチエアコン」と呼ばれている空調方法です。屋上に室外機(室内の熱を外に排出する装置)を設置し冷房管を室内機(室内に空気を送る装置)と接続することで、室内の熱を室外へ排出して室温を調整します。この方法は、一つの室外機で複数の室内機を取り付けられるため、部屋数が多いオフィスや各部屋の温度・湿度を調整したい場合に最適な空調方法と言えます。
またマルチユニット方式は、室外機の種類も豊富なので建物の構造や室内の間取りに最適なものを選択できます。そのため、小規模なビルから大型のビル、マンションなどさまざまな建物で採用されているのもポイントです。
室内機の種類
マルチユニット方式の室内機にはさまざまな種類があり、用途に応じて選択することができます。以下に代表的な室外機を2つ紹介します。
会議室などの広い室内に最適な「天井カセット型」
「天井カセット型」は天井に室内機が埋め込まれ、吹き出し口が室外機を中心に4方向に取り付けられている室内機です。吹き出し口の構造により360度全方向に空気を送ることができ、会議室やエントランスなどの広い室内でも短い時間で温度を調節することが可能です。
少人数で使用する室内に最適な「壁掛型」
「壁掛型」は、家庭用エアコンをはじめとした壁に設置するタイプの空調機です。天井カセット型に比べて、温度の調整に時間がかかるものの、騒音が少なく消費電力も少ないので少人数で使用する会議室に最適な室内機です。
建物に最適な空調方法を取り入れましょう
建物の構造や室内の間取りによっては、空調方法を最大限に活用することができずに余分に電気代がかかったり、温度調整に時間がかかったりする場合があります。特に建物の築年数や配管の位置によって、もっとも空調効果が高い場所に室内機を設置できないこともあるのです。マルチユニット方式のようにさまざまな用途や設置条件に対応できる空調方法を選択することで、効率的な室内の温度・湿度調節が可能になります。最適な空調方法を採用し、省エネや働くスタッフが過ごしやすい職場環境を実現しましょう。