「ダクト板金技能士検定」で技術力アップ!
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ダクトの設備工事や製造に関わる方は、日々技術力の向上に向けてさまざまな取り組みをしています。その一つが「ダクト板金技能士検定」です。
今回のコラムでは「ダクト板金技能士検定」をご紹介。快適な空気をお届けするための取り組みについてお知らせします。
ダクト板金技能士検定とは?
ダクト板金技能士検定とは、住宅などの建築物に関わる板金工事の技能を認定する国家資格で、建築板金技能士の一つです。技能検定試験は「内外装板金作業」と「ダクト板金作業」の2種類があり、内外装板金作業は1~3級、ダクト板金作業は1~2級の等級があります。
試験は年1回、実技試験と学科試験がありそれぞれ別日に行われます。実技試験は4時間の制限時間内に、工具のみを用いて鉄板の切断、曲げ加工、ハゼの加工などを行い、その技術が試されます。電気機械などは一切利用できないため、受講者に技術力がなければ合格することはできません。
ダクト板金技能士検定を受験するには、1級で7年、2級で2年の実務経験が必要です。ただし大学を卒業していれば1級は4年、普通課程の普通職業訓練を修了していれば1級は5年の年数が軽減され、学歴や過去の経歴によっては、実務経験の年数が軽減される場合もあります。
合格することで得られるメリット
ダクト板金技能士検定に合格することで得られるメリットは、「ダクト板金技能士の肩書」「お客様からの信頼」だけではありません。具体的にはプラズマ切断機などの機械では作れないダクトを作れるようになること。そして技能士がいないと入れない施工現場にも、入れるようになるなど、業務の幅が大きく広がることにつながります。
他のメリットとしては、「登録ダクト基幹技能者」の受験資格を得ることができます。登録ダクト基幹技能者とは、ダクト工事において空調、換気、排煙設備など各種ダクトの製作や取付はもちろん、換気、排煙機器や装置の取付に伴うすべての知識を有し、責任施工を担える上級職長に位置づけられるものです。
そういった意味でもダクト工事を携わる者として、技術を高めていくにはダクト板金技能士検定は必須の資格であるともいえます。
ダクト板金技能士は信頼の証となる資格
日常生活で意識する機会が少ないダクト。しかし飲食店や学校、オフィスビル、工場などでは、ダクトがあるからこそ、快適さが守られています。それ程重要な役割を担うダクトの工事を依頼するうえで、ダクト板金技能士の資格が信頼の証となります。
有資格者であるということは、それだけで豊富な実務経験と技術の裏付けがあることが保証されている証明です。工事を依頼する側としても安心して工事を任せるための重要な指針となります。
ダクト工事や補修などを検討されているのであれば、このダクト板金技能士という資格の有無を施工業者選びの選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?