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ダクトに関するミニ知識~ダクトパッキン~

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ダクトに関するミニ知識をお届けするこのコラムですが、今回ピックアップするのは“ダクトパッキン”です。空調の世界でパッキンといえば、空調ダクトや換気ダクトのつなぎ目である“フランジ”に使われているシール材のことを指します。

 

一言で“ダクトパッキン”といっても、さまざまな種類や特徴があるので、ダクトパッキンについて詳しくご紹介します。

 

ダクトパッキンが必要とされる理由

ダクトパッキンは、ダクトの接続部分であるフランジの接合面に挿入されるゴムやテープのことを指します。通常、ダクトとダクトを接続する際には、ダクトの端をフランジ加工し、それをボトル、ナットで固定します。しかし、それだけでは隙間から空気などが漏れてしまう恐れがあるため、パッキンで隙間を埋めていきます。

 

ダクトの接続部分に隙間があり、そこから空気などが漏れてしまえば、空気の流れに淀みが生じます。そうなることで空調の効きも悪化したり、余計なコストがかかることにもつながります。ダクトパッキンは、余計なコストを抑えるためにも重要な部品なのです。

 

ダクトパッキンの種類と用途

ダクトパッキンは大きく分けて2つの種類があります。1つはオフィレンプラスチック系などの素材を使ったテープ状もの。そしてもう1つはブチルゴムなどを基材としたものです。ただしテープ状のパッキンは、回転、往復運動など、動きのある部分に使われることが基本となります。ダクトのように動きのない部分に使われるものは、パッキンではなく、ガスケットと呼ぶことが一般的です。

 

通常、空調や換気などに使われるダクトにはテープ状のものが使われます。これに対して屋外や厨房排気ダクト、高温での使用が想定される排煙ダクトなどは、ブチルゴムなどを基材としたものが使われます。一般的に屋外や高温での使用などより過酷な場で使われる場合にはテープよりも強度のあるゴムのパッキンが使われます。

 

なお、以前はゴムのパッキンは、アスベスト材を使用していたうえ、アスベスト含有率も非常に高いため、場合によっては居住者の健康に被害を及ぼすことがあります。古いダクトは必ず専門業者などにアスベスト調査の依頼をすることをおすすめします。

 

ダクトパッキンの定期的な点検を忘れずに!

ダクトは短い管をいくつもつなげていくことで、初めて1つのダクトが完成します。そのためそれぞれのダクトを接続する継手となるフランジ、そしてそのフランジの隙間を埋めるパッキンは、ダクトを製作するうえで絶対の欠かすことのできない部品です。

 

しかしパッキンは、テープにしてもゴムにしても、経年劣化により剥がれてきたり、摩耗してきたりで隙間ができやすくなります。空気が漏れてしまうことで、余計なコストがかかってしまうことを抑えるためにも、定期的な点検は怠らないように気をつけましょう。

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