ダクトに使われる材質には何がある?設置場所や使用用途から適切な素材を選ぼう
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快適な室内環境を保つために必要なダクト。オフィスや商業施設だけでなく、飲食店や工場、住居などほとんどの建物に備わっています。ダクトに使用される材質は複数あり、ダクトを使う環境や用途によって適切な材質が異なります。
本記事ではダクトに使われる材質の条件と、それぞれの材質について詳しくみていきましょう。
ダクトに関する基本情報は、以下の記事をご覧ください。
ダクトの形状については以下で詳しく解説しています。
ダクトにはどんな形状がある?各形状のメリット・デメリットなどを解説
ダクトの種類については、以下で詳しく解説しています。
ダクトに使われる材質の条件
ダクトは空気が通る管なので、空気の通りやすさや強度などがある程度必要となります。
ダクトに使用する材質の条件としては、以下のようなものが挙げられます。
- ダクト内に流れる空気を汚さない材質である
- ダクト内を流れる空気の圧で変形しない強度がある
- 水分や有害物質などを含む空気に対する耐食性がある
- 空気が流れるのに空気抵抗が小さい
上記以外にも、例えば厨房ダクトには油汚れが蓄積しやすいこともあり、何らかの原因で引火する恐れもあるでしょう。このようなケースでは、ダクトの材質として不燃材を使用するのが一般的です。
亜鉛鉄板
ダクトの材質として最も使われるのが、亜鉛鉄板です。亜鉛鉄板は鋼板に亜鉛メッキを塗ったもので、鉄よりも錆びにくいのが特徴。高温多湿の環境でなければ、耐久性に優れています。
鋼板
鋼板は板状へ圧延加工された鋼材のことで、強度や耐久性、防火性に優れています。鋼板には、ガルバリウム鋼板やステンレス鋼板などの種類があります。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、亜鉛とアルミニウムでメッキされた金属材質のひとつです。腐食しづらく、あらゆる気候に対して耐久性があるため、塩害や酸性雨にも強いのが特徴となります。屋外のダクトに使用されることが多い材質です。ダクトのほかにも、屋根や外壁に使用されるケースもあります。
ステンレス鋼板
ステンレス鋼板は、鉄に10.5%以上のクロムが含まれたステンレス鋼を板状にしたもので、腐食しづらいのが特徴です。ステンレスという素材はサビに強いため、湿度の高い環境に適しており、ステンレス鋼板は厨房ダクトや屋外ダクトに向いています。
塩ビライニング・塩化ビニール板
塩ビライニング(塩化ビニルライニング)・塩化ビニール板は、鋼板を塩化ビニール(樹脂フィルム)でコーティングした材質です。腐食しづらく、海や湖など塩化ナトリウム濃度が高い環境での耐久性に優れているのが特徴。特殊環境の工場や研究室、プールなどで使用されることが多い材質となります。
グラスウールボード
グラスウールボードは、断熱性・吸音性の高いグラスウールというガラス繊維の綿材料を板状にした材料です。軽量なので施工性が高いことも特徴です。
重量の大きい材質のダクトは、吊り天井などに設置されている場合に落下する危険性も高くなります。グラスウールボードを使用したダクトなら、落下時の被害も小さく抑えられることがメリットです。
まとめ|ダクト工事なら岩元空調へお任せください
空気の通り道となるダクトを新しく設置したい場合には、ダクトを設置する環境や使用用途などを考慮した上で材質選びをすることが重要です。
岩元空調では、ダクトを設置したい場所の環境や用途から、最適なダクトの種類を提案します。また、岩元空調ではダクトの設計から製造、施工まで一貫して実施。適切なダクトを製造できるだけでなく、施工後のアフターフォローもしっかり対応します。ダクト工事は、岩元空調にお任せください。