ダクトからの異音、放っておくと大変なことになる可能性も|岩元空調
ダクト工事
ダクトからの異音、放っておくと大変なことになる可能性も
これまで何の問題もなく動いていたダクトから突然、異音が聞こえてきたといった経験はありませんか? 排気や換気ダクトから異音が聞こえる場合もあれば、風や周辺の環境によって異音が聞こえる場合もあり、原因はさまざまです。しかしそのままにほっておくことで大きなトラブルが生まれてしまう危険もあります。そこで今回はダクトから異音が聞こえた場合の原因と対策についてご紹介します。
ダクトから異音が聞こえる原因
ダクトから異音が聞こえる原因は色々とありますが、主な原因としては次のようなものが考えられます。
1.ファンベルトの摩耗
ファンベルトとは排気ファンのモーターが回転する力を、空気を送り出す部品に伝達するための部品です。このファンベルトの材質はゴムや繊維のため、使い続けているうちにひび割れ、欠け、摩耗といった劣化が生じ、ベルトが空回りする際に不快な音を発するようになります。
2.ファンの軸受けの劣化
ファンの羽根車をスムーズに回転させるための軸受け(ベアリング)が劣化することで、回転がギクシャクするようになり、その際の異音を発します。
3.排気ファン内部の汚れ
ファン内部の羽根車などに油汚れが付着することで、風切音が発生して、それが異音として聞こえてくることがあります。
ダクトから異音が発生することで起こるリスクとは?
ダクトから異音が発生することで起こるリスクは、単に騒音としてうるさい、クレームが入るといったことだけではありません。
前項でご紹介したように異音が発生する原因は、ほとんどの場合、ダクト内の汚れ、部品の劣化などによるものです。つまりそのまま異音を放置していると、いずれはダクトとしての機能を発揮しなくなってしまうということです。
ダクトが本来の役割である給排気をしなくなれば、騒音だけではなく、異臭、煙や熱が部屋の中にこもるといったことも起こるようになります。そうなれば通常の生活さえもできなくなってしまいます。また飲食店などでこのようなことが起これば、厨房で調理をすることはできないばかりか、異臭によってお客様にも大きな迷惑がかかってしまうことになります。
ダクトから異音がした際の対策
ダクトから異音がする場合、まずはすぐにでもその原因を探る必要があります。そして摩耗、劣化している部品が原因であれば、その部品の交換。油汚れなどが原因であれば清掃を行います。
これらの対策は異音が聞こえてきたらすぐに専門業者に連絡を取る必要があります。手遅れになれば、排気ファンを丸ごと交換といったことにもなりかねません。被害を最小限に抑えるためにも早急な対策が必須です。
こうしたことを防ぐためにも、ダクトの定期的な点検、清掃は怠らないようにしなければなりません。日頃のこまめなチェックが、大きなリスクを防ぐことにつながります。