建物タイプ別、吸込口・吹出口の種類|東京で厨房ダクト・空調ダクト・換気ダクトなど各種ダクト工事を行う岩元空調
ダクト工事
建物タイプ別に最適なタイプが存在する吸込口・吹出口
オフィスや商業施設で天井を見るとさまざまなタイプの吸込口・吹出口があることに気づかれるのではないでしょうか? 実は吸込口・吹出口は建物のタイプによって最適なものが存在します。そこで今回は建物タイプ別に吸込口・吹出口の種類をご紹介します。
外気の侵入が多い場所で使える吸込口・吹出口-1-(アネモスタット型)
飲食店やその厨房、事務所、商業施設やオフィスビルの入り口などの建物に使用する吹出口は、外気から侵入する暖気によって、吹出口の表面に結露が発生しやすく、ひどい場合は露が滴下してしまう場合もあります。
これを防ぐための吹出口は、防露タイプのものが適しています。防露タイプの吹出口であれば、外気の侵入が多い場所に設置されても、結露が発生しにくく、露が滴下してしまう危険も軽減できます。
丸型や角型の羽根を数枚重ねた花をイメージさせる形状を持ったアネモスタット型。吹出口としてもっともポピュラーな形状ですが、このタイプで結露防止機構が付いたものがよく利用されています。
アネモのコーン(アルミ)の表面を冷たい吹出空気で全て包みこむ構造にすることで、誘引された室内の高温高湿空気が直接コーンの表面に接触しない形状になっています。これによって結露する空気を無くすことができます。
外気の侵入が多い場所で使える吸込口・吹出口-2-(ライン型)
天井面に設置される吹出口として、アネモスタット型に並んでポピュラーな形状のライン型。冷気や暖気が放射状に広がるアネモスタット型に対し、ライン型は文字通りライン上に幅広く冷気や暖気を送り出せることが特徴の吹出口です。
このライン型にも防露タイプがあります。アネモスタット型同様、飲食店やその厨房、事務所、商業施設やオフィスビルの入り口など外気の侵入が多い場所に使用されます。
また特に厨房や工場などでも結露の発生を抑えるものとしては、球面体の一部に吹出し口を設け、球面を回転させることにより吹出し方向を変えることができるノズル型の防露タイプがあります。このノズル型は高い天井をもった、劇場やホール、体育館などでも使用されます。
外気の侵入が少ない場所で使える吸込口・吹出口
最後に事務所などでも2階以上で外気の侵入が少ないところに使用する吹出口をご紹介します。基本的に外気の侵入が少ない場所、建物であれば結露の心配はそれほどありません。
そのためこうした場所では、汎用タイプのアネモスタット型、ライン型、ノズル型などの吹出口が利用されます。防露タイプとの見た目の違いはほとんどありませんが、建物によって外気の侵入が多い場合は防露タイプ、少ない場合は汎用タイプが使われています。ただし換気等で頻繁に外気を建物の中に入れるといった場合は2階以上であっても防露タイプをおすすめします